「さなぼり」の語源は分からないが、使用地域は多く、『日本方言大辞典』によると、
・田植えの終了そのものの意味で使うのが兵庫、徳島、愛媛、大分の各県。
・田植え後の宴会の意味で使うのは京都府、愛知、兵庫、徳島、愛媛、熊本などの各県など
とともに大分県にもある。
・稲作農家の田植えの後には豊作を祝う宴が待っていて、それぞれの集落で宴会をして慰労を行った
と毎日新聞に有る。
一方、「さなぶり」や「さなぼい」「さのぼり」と言う言葉もありますように、何れも<さ>は
田植もしくは田の神に由来している様です。
(圃場整備と田植え機の導入で人手での田植え風景を見かけなくなり、昔は~「さなぼり」って、
言いよいやったよ。と昔のことばとなりつつあります)
このコーナーは各位のエッセーや随筆等を掲載する場として「コラム・さなぼり談義」としました。
現あさぎり町岡原出身で、北九州市小倉区にお住いのエッセイスト・小川龍二様の作品
全9話。
小川様の少年期の体験録。
現あさぎり町岡原出身で、三重県桑名市にお住いの杉下潤二様の作品全4話。
この「球磨ふるさと賛歌」は、杉下様が昭和から令和までの間に詠れた70首程の作品
の中から生まれ故郷の情景が浮かぶ作品を選定されたものです。