転車台

「乗ってみたくなる肥薩線」復興アイデア募集!

 このコーナーは、令和二年7月の九州南部豪雨で被災した「肥薩線」の復旧・復興を支援していくために設けました。
 皆様から「乗ってみたくなる肥薩線」の復興アイデアをメールで意見募集し、寄せられた内容は、このページに掲載し、「あさぎり町ふるさと関西会(会長 三本松義春)」からJR九州を含めて関連自治体への提案を行っていきたいとの希望です。

転車台  

 表題の写真は、人吉出身の同僚が帰省された折りの2019/5/4に人吉駅構内でSL人吉号の転車が有る時間帯に訪れて撮られたものです。
 SL人吉は、現在は熊本駅と鳥栖駅間で休日に運行されていますが、2024年3月23日に運行終了して引退することから再現することが出来ない貴重な写真です。
 今回、10年後に肥薩線は方向を転換している筈との想いで、転車台上のSL人吉の写真を表題に用いました。(写真クリックで拡大します)

 引退後は、客車と共に人吉駅の石造り機関車庫で余生を過ごし、人吉駅での有料での参観ツアー客を受け入れて欲しいものです。その際、プロジェクションマッピングを用いると参観者にも喜んでもらえると思いますが…。

愛の肥薩線  

被災前の肥薩線がどうだったのかをYouTube画像にて思い出しながら郷愁に浸ってください。
「愛の肥薩線」
作詞・作曲:黒岩智行、編曲:山之内聲
歌:河合利華(プリンスレコード 2020年)
写真クリックでも展開します。

 人吉新聞によりますと、JR肥薩線の復旧の在り方について、国土交通省と熊本県、JR九州の検討会議が県庁の防災センターで非公開で昨年12月13日に開催されたと有ります。
 その時の会議資料を熊本県のHP経由で国土交通省「鉄道:JR肥薩線検討会議」第5回検討会(2023/12/11)から見ることが出来ます。

 一方、G's Travel Channel NEXさんのyouTubeには「寸断3年見えぬ行く先(前半:八代・人吉間)」の中に各駅付近の全年齢人口と0~14歳人口が掲載されています。 10年後に肥薩線が再開した場合の定期利用者の予測をするために。
 今後、さらなる人口減少が予測される人吉・球磨地域では経済の停滞も続く中で、継続的な衰退が懸念され、肥薩線が無ければ更に厳しい状況に追い込まれているのも事実です。
 肥薩線は人吉・球磨地域において観光や日常の足としての役割を果たしてきた一方で、人口減少で利用機会の減少と赤字が続いていたのも事実です。

・・・ということで、10年後に肥薩線が稼働しているとして「乗ってみたくなる肥薩線」の復興アイデアを皆様から募集します。10年後の稼働となることから、募集期間の設定は行いません。


◆「乗ってみたくなる肥薩線」の復興案.1
八代駅

 第一案は、トンネルの多さ(58?)に着目した「プロジェクションマッピング」です。トンネルに入っている時間帯も車窓から見えているような景色が見られれば、旅行気分は最高ですね。でも既に実施している電車が有りますよ!北越本線ゆめぞら号ですが、音は要らないですね…。トンネルに入ると客が喜ぶ電車


◆「乗ってみたくなる肥薩線」の復興案.2

 わたしが球工高生であった50年以上も前ではあるが、川線は八代から、山線は大畑(おこば)からも多くの同級生が通学していた。被災前では通学の時間帯には走っていなかったのかな?
 第二案は、「サイクルトレイン」です。全国でサイクルトレインが広がりつつあり、熊本県内では、肥薩オレンジ鉄道が既に実施されており、駐輪場所を定めてキッチリと運用されています。
 肥薩線の列車、ひいては、くま川鉄道でも実施することで、サイクリストの行動範囲が広がり、サイクリストを含む集客に繋がるものと思えます。
 群馬県の上毛電鉄では、20年以上も前から朝の一部の時間帯を除き、写真のように自宅からのチャリでそのまま「電車通学」が出来るそうです。でも、写真を見て衝撃が。
 近畿では、近鉄が2023年12月4日より、三重県内の志摩線で「通学用サイクルトレイン」の実証実験を開始しておられ、「サイクルトレイン」の対象列車を一部拡大し、沿線の高校生の通学手段に使えるように実験しておられます。
 一方、JRでもきのくに線(リンクを開くのに時間が掛かります)で、和歌山から御坊間で2023年8月から実証実験が実施されていますが、
 ここで問題なのは、実施並びに実証実験されておられる車輛は両開き扉の電車なので、簡単に車内に持ち込めますが、ディーゼル車輛の扉の幅は狭いってこと。新たな車輛を作られるのであれば、短時間に自転車の持ち込みと運び出しが可能な構造として欲しいものです。

 以上の2案を掲載しましたが、こんなん有っデと言う方は、 メール にてご提案をお願いします。
メールアドレスは: star.kanri_@asagiri.conf.jp です。

 尚、ご提案戴いた皆様には、本プロジェクトの提唱者である名城大学名誉教授 杉下潤二様 が作られた復興支援ソングCDを送らせていただきます。以下の2曲を収録。
  ・「あゝ肥薩線」 作詞:杉下潤二、作曲:月足さおり


  ・「あゝくま川鉄道湯前線」 作詞・作曲:杉下潤二

 余談ですが、筆者は8年前まで中国・深圳市の「地下鉄4号線」沿線の上塘駅近くに住んでいました。深圳市の地下鉄は、市街区域は地下を、郊外は地上の高架を走っていました。
 4号線の上塘駅から深圳市内に向かう民楽駅~上梅林駅間のトンネルに入ると、トンネルの壁に配置したLEDでの残像現象を利用してCMを流していて、「今日は何をやっている?」と走行する車窓から眺めていました。これが、第三案かな?
 皆様からのアイデアご提案宜しくお願いします。


 次ページに、杉下様の提案が有ります。


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